歴史や遺跡に言及する観光分野の翻訳にも役立つ内容です

実践的な演習と解説が特徴です

こんな用語を英訳できますか?
「縄文時代」
「須恵器」
「延喜式」
ばっちりですか?では文章になればどうでしょうか?
「瀬戸内海とその沿岸は古くから人々が行きかう地域として発展を遂げてきました。」
「一般には「大化の改新」として知られる乙巳の変(645年)の直後」
「1顆のニンニクを泥漿状に仕立てるには、ほんの2~3分の時間があれば十分です。」
どれも悩ましいですね!
講師の運営するワイズ英語サービスでは2020年に3人の新人翻訳者さん・翻訳学習者さんにOJTという形で博物館発行の冊子の英訳をお手伝いいただきました。上記の単語や文章は冊子で実際に登場したものです。
冊子では、文化財の歴史、使われていた時代の背景、用具とその製法発掘調査、現在における復元の試み、などの内容を英訳しました。ネイティブチェック、研究者によるチェックを経て完了となりました。
講座では、日本の文化財を説明するにおいて、古代文化や歴史的背景を、外国人にも理解できるようにどのように工夫すればよいかを冊子翻訳において実際にネイティブチェッカーに修正を促された訳例を中心に解説していきます。

【この講座を受けると以下が学べます】

・文化財や考古学関連文書英訳のコツ
・英訳において間違いやすい用語使い
・歴史的関連文章翻訳時の注意点

Course curriculum

  • 1

    この講座の使い方

  • 2

    第一部 訳例と検討

    • ごあいさつ

    • 翻訳対象物について

    • OJTについて

    • 課題説明その1 文化財特有の言葉

    • 課題説明その2 英訳のコツ

    • 課題説明その3 ネイティブチェッカーにしてきされてた箇所

    • 課題説明その4 技術的な説明の例文

  • 3

    第二部 協力翻訳者さんの担当部分

    • エッセイその1 古代宮都と備前の須恵器生産 

    • エッセイその2 「すみすり」=「すずり」

    • エッセイその3 須恵器の臼はどう使う?

  • 4

    第三部 QAセッションと参加者さんご感想

    • 感想と質問その1

    • 質問その2

    • おわりに

講師紹介

ワイズ英語サービス代表

藪田 真弓

やぶたまゆみ 2000年より社内翻訳者として電機メーカー、文具メーカーに勤務。並行して 文具メーカー勤務時代に国内工場から国外OEM生産への移行、商品開発、生産管理、品質管理、貿易業務を翻訳・通訳を通して経験。 現在フリーランス翻訳・通訳・翻訳講師・ガイドなど幅広く活躍中。 NY、ハワイ、ネパールに在住経験がある他、 22カ国への渡航経験がある。 共訳書 ★マンガ 「代数学」超入門 足し算、引き算から2次方程式まで (ブルーバックス) ★ARの実践教科書(マイナビ出版)